今回作ったアジングロッド(のベイトロッド化)
タングステンさん、完成したロッドを毎日振り回してニッコニコです。
が、実は作るのが億劫でした。
一体何が億劫かというとそれは
「ガイドセッティング」
今日はガイドセッティングについてタングステン教授が講義したいと思います。
「ロッドビルドに興味ない方にはまるで面白くない記事なので、そっとサイトを閉じ、、、、てもらっては困ります。」
一般的なロッド、バスロッドなんかもそうなんですが、
よくあるテーパーで曲がります。
ここでガイドセッティングを考えると、FUJIで出しているガイドセッティング例なんかをよくあるテーパーのロッドにつけてみると。
ざっくりこんなイメージになります。普通に使えます。
ところが今回リメイクした鯵道5Gは先だけ極端に曲がります。
EXファーストテーパーってやつですね。
これによくあるテーパーと同じガイドセッティングを施すと、
こうなるのですがガイドを通るラインがブランクに抵触します。(赤いのがライン)
また、
ブランクの曲がりに対し、ガイドに負荷が均質化しないから曲げただけで非常に気持ち悪いロッドになったりします。
なので鯵道5Gにあったガイドセッティングをしなくちゃいけないのですが、ガイドを9個、自由に並べていいよとなったらそれはもう無限の組み合わせが発生する訳で、
「この時点でタングステンさん朦朧」
更にいやらしいのがこのロッド、先がソリッドとなっていますゆえ、チューブラーとソリッドの継ぎ目の部分に(補強を兼ねて)ガイドを乗せてあげないとダメ(赤い丸の部分)、で、それを考慮した上でソリッド部分も最適ガイド配置しなくちゃいけないのです。
「タングステンさん更に追い詰められもはや意識不明」
この解決方法を毎日考え続けること1ヶ月。
遂に最適な配置を算出することに成功しました!
「名付けてタングステン配列!!」
そんな革新的な話じゃ実はないので期待した人、すみません。
要はブランクをテーパー通りに曲げ、トップガイドから真っ直ぐに直線を引いてブランクに抵触しない範囲で次のガイドの位置を順に決めていくと言う方法。
先にソリッド部分のみセッティングを固めてしまい、チューブラー部分はソリッドと同様に曲げながらこれまた位置を決めると言うシンプルかつ効率的なルール。(青い線がガイド位置)
言うは易しですが、結局ガイドを仮止めしてはやり直しを繰り返す事8回・・・・。
もうほんと疲れました。
そんなこんなで編み出したガイド配列。(単位はミリね)
見る人が見ればアホちゃうかと思われるかもですが、結構良い曲がりをしているのですよ。
「砂浜の中から一粒のダイヤを探すような物でタングステンさんかなり悶絶いたしましたがタングステン配列、奇跡的に機能しています(汗)鯵道5Gをマイクロガイドでベイトロッドにリメイクしたい方、相当限定的でニッチですがご参考ください。いやしかしなんかエクセルか何かで自動計算するツールは無いものでしょうか。とほほ」